M2チップ搭載MacBook Airの予約が、ついに7月8日(金) 21時から開始となりました。
私も予約開始直後に早速注文しましたが、円安による大幅な価格高騰や前モデルであるM1 MacBook Airのコスパの良さなど、このタイミングでどのモデルを買うべきか悩むポイントが多くあったように思います。
そこで今回は、私自身がどのようなスペックのMacBookを注文したのか、また注文を決意するまでに悩んだポイントについてまとめてみました。
M2 MacBook Airを注文しました
私は今回M2 MacBook Airを注文しました。本来の製品発売日は7月15日(金)なのですが、いくつかスペックをカスタマイズしており、7月19日(火)~7月24日(日)がお届け予定日となっています。ちなみにこの日程は、カスタマイズしたモデルの中では最速のようです。
ちなみに今回からの新色であるミッドナイトが一番人気のようですが、私はシルバーにしました。
今回注文したMacBook Airのスペック
今回注文したMacBook Airのシステム構成は以下の通りになります。ベースモデル(いわゆる吊るしモデル)に対し、メモリを8GBから16GBに、ストレージを256GBから1TBに拡張した構成で今回注文しました。
プロセッサ | 8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M2チップ |
メモリ | 16GBユニファイドメモリ |
ストレージ | 1TB SSDストレージ |
電源アダプタ | 30W USB-C電源アダプタ |
キーボード | Touch ID搭載バックライトMagic Keyboard – 日本語(JIS) |
カラー | シルバー |
特に今回迷った部分はキーボードです。USキーボードにしようか迷ったのですが、結局はJISキーボードのままとしました。これまでもMacBook Proを使っており、こちらはUSキーボードとしていたのですが、仕事用には会社から支給されたJIS配列のWindows PCを使っており、キーボード配列が異なるとミスタイプが多くなるので統一することにしました。
SSDは512GB以上にしないと性能劣化が発生する
先に発売されていたM2チップ搭載MacBook Proにおけるベンチマーク結果を見ると、SSD 256GBの場合にM1搭載モデルよりも性能が落ちることがわかりました。具体的には読み込み速度が50%ダウン、書き込み速度も30%ダウンと、M1搭載モデルの半分程度しか性能を発揮できないとのこと。この原因としては、256GBモデルと512GB以上のモデルで積んでいるNANDフラッシュストレージチップの数が異なるため、その分処理性能が落ちてしまうとのことです。
上記はM2 MacBook Proでの検証でしたが、M2 MacBook Airも販売時期が同じであることから同じSSDを使用している可能性が高いため、可能であればSSDを大容量なものにカスタマイズする、どうしても価格を抑えたい場合はM1 MacBook Airを購入するといった選択が必要になりそうです。
“M2 MacBook Air”と”M1 Pro MacBook Pro”で散々迷いました
今回は最終的にM2 MacBook Airを選択しましたが、もう一つの候補としてM1 Pro MacBook Pro(14インチ)にするか非常に悩みました。その理由としては大きく3つあります。
製品価格が非常に高くなった
これまでのM1 MacBook Airの一番の売りが、低価格なのに高パフォーマンスのマシンが利用できるということでした。しかし、昨今の円安事情もあり、6月に行われたWWDC直後のタイミングから大幅に値上げしています。
私自身がマシンを利用する上で、メモリとストレージの拡張はどうしても外せないポイントであり、こうしたカスタマイズを取り入れた構成で価格を見積もってみると、M2 MacBook Airの価格は約25万円。Airの割には、もの凄く高価なものになっています。一方で、M1 Pro MacBook Proで同様のカスタマイズを実施した場合は約30万円と、その差は約5万円。ちょっと手を伸ばすだけでとても高スペックなマシンが手に入るということで、非常に悩んだポイントでした。
ポート数の少なさや外部ディスプレイ接続数に関する制約
M2 MacBook Airはコンパクトなデザインである分、ポート数を始めとした外部との接続性が非常に最小限に抑えられています。M1 Pro MacBook Proと比較すると、以下のような違いがあります。
私自身は普段カメラを扱うということもあり、M2 MacBook Airの場合は、SDカードのデータを読み込むためにわざわざアダプタ等を接続しないといけないのはなかなか煩雑に感じました。また、クラムシェルモードという、MacBookのディスプレイを閉じた状態で使用する場合に、1台までしかディスプレイを利用できないことも引っかかったポイントです。
ただ、現在Logicoolのマウスを使用しているのですが、マウス接続に必要なUnifyingレシーバーがUSB-A端子であるため、どちらにしろ変換用のアダプタが必要であるということ、また家にいるときは有線LANを使用して自宅のNAS等と高速にデータを通信したいということもあり、結局は以下のようなUSB-Cハブを利用せざるを得ない状況であるように感じました。
高スペックなマシンへの憧れ
MacBookの利用用途としては以下を考えていました。
- Adobe Lightroomを使用したRAWデータ現像(比較的高頻度)
- Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorを使用した画像作成
- Adobe Premiere Proを使用した動画編集(月に数回レベル)
- ブログ執筆、事務作業
本業として実施しているわけではないため、毎日実施するような作業ではないのですが、やはりこれらの作業を高速に実施し、効率化したいという思いがありました。また、せっかく買うならメインマシンとしても使用していきたいので、普段使用する中で困ることの無いように、ある程度スペックを積んでおきたいと考えていました。
最終的にM2 MacBook AIrを選んだ理由とは?
M2チップでも処理性能としては充分である
これまではメインマシンとして、富士通製のノートPCを使用していました。スペックは以下の通りです。
- CPU:Intel(R) Core(TM) i7-8565U @ 1.80GHz
- メモリ:16GB
- ストレージ:512GB
- グラフィックス:Intel(R) UHD Graphics 620(CPUに内蔵)
- 本体質量:約898g
M2チップと比較すると非常に弱い性能ではあるのですが、普段写真編集や動画編集を実施していても、比較的サクサク動いてくれていました。そのため、もしM1 ProチップではなくM2 チップを選んだとしても、現状のマシンからの高速化は望めそうです。また、現行マシンの一番のメリットは1kgを切っており、非常に薄くて軽い点が気に入っていました。
なお、参考までに現行マシンのCPUとM2チップのCPU性能を比較してみたところ、Single CoreとMulti Coreともに大幅な差があり、やはりM2チップにするだけでも充分なスペックが期待できそうでした。
やっぱり軽くて薄い方が持ち運びが楽
M1 Pro MacBook Pro(14インチ)とM2 MacBook Airのサイズと重量は以下の通りとなっています。
私自身はたまにしか外に持ち出すことは無いのですが、それでもやはり荷物はコンパクトな方が良いですし、出かけるときはカメラも一緒に持ち運んでいることが多いので、少しでも荷物を軽くできるのは非常に魅力的です。特に薄さについては、現在使用しているマシンと比べてもとても薄くなっているので、非常に楽しみな部分でもあります。
値上げ後にMacを買うことにより感じる敗北感
6月に行われたWWDC後のタイミングで、Macの価格が全体的に値上げされました。今回どのマシンを購入するか検討する上で、様々な方のレビュー記事やYouTubeの動画を見ていたのですが、値上げ前の価格で購入できたことに対する歓喜の声が非常に多く見受けられました。
これを受けて、私自身は値上げ後の価格で購入することに対し、大きな敗北感を感じたのと、このことを後々引きずってしまわないかが気になりました。そのため、どうせなら新しく既存製品よりも性能の良いものを買ってしまえば、気持ちよく今後の作業もできてよいのではという気持ちが強くなりました。
もしさらにスペックが必要になった場合は売ればいい
Apple製品は基本的に値崩れがしづらく、メルカリ等でも日々多くのMacが比較的高い価格で売買されています。そのため、まずは試しに買って使ってみて、もし気に入らないようであれば売って買い換えるのも一つ手だと思います。
今後新しいMacに心惹かれるタイミングとしては、M1 Pro MacBook Proの後継機種が発売されたタイミングで、より高スペックなマシンに乗り換えたいと感じた頃かなと考えています。おそらくその頃には、まだMacBook Airの最新モデルはM2チップ搭載の機種であろうことから、そのタイミングで今回注文した製品を売ったとしても、それほど値下がりしない価格で売れることが期待できます。
まとめ
今回どのMacを購入するか検討する上で、非常に多くのレビュー記事やYouTubeの動画を見ました。その中で、多くの方がM1 MacBook Airに関して話していたのは「普通の人にとってはMacBook Airで十分なスペックである」ということ。これを受けて、私自身の利用用途が果たして「普通の人」と同様なのかをとても疑問に感じていました。
その疑問を解消するためにも、まずは一旦自分自身の利用用途が何であるのかを洗い出すということ、また現在使用しているマシンのスペックを確認し、購入候補のマシンとの性能差を確認することが重要だったように思います。これにより、購入後の使い勝手をイメージでき、少しでも後悔の無いマシン選びができるかと思うので、是非本記事をご覧になっている方のマシン選びの参考になれば幸いです。
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